チューリップやスイセンを少し早く咲かせたい!  そう思われたことはありませんか?
チューリップやスイセンはその品種によって、少しだけ早く花を楽しむことができます。
寒い時の開花は花持ちが良く、病虫害にも合いにくいという利点がありますので是非おすすめです。
では、その方法は?

●促成栽培とは?

球根が開花するためには一定期間の寒さが必要ですが、その性質を利用して少しだけ早く開花させようという方法です。※12週間の冷蔵期間が満たされてから、15℃位の温度が保てれば約1ヶ月後の開花になります。

促成栽培できる品種はチューリップとスイセンです。

目安として9月中に入手して、堅くしまった球根を選んでください。

促成栽培できる品種
チューリップ トライアンフ系、ユリ咲き
スイセン タゼッタ系(ニホンスイセンのような房咲き)と原種をのぞく
ラッパスイセン、大盃スイセン、小盃スイセン、キクラミネウス系統のスイセン

球根を紙袋に入れて、袋の口を閉じ、そのまま(乾燥した状態で)冷蔵庫(家庭用、野菜室や冷蔵室等5℃前後のできるだけ温度変化の少ないところ)に入れて冷蔵します。

球根を冷蔵庫で保管する

 

11月まで約8週間冷蔵します。(冷蔵中の紙袋は紙袋が濡れないように気をつけましょう)

 

※注意

  1. 湿気を持つと根が伸びて傷んでしまうのでポリ袋は避けましょう
  2. パーシャル室は低温効果が低く、冷凍室は球根が凍死してしまうので避けましょう
  3. りんご、バナナ、トマトなどエチレンを出す果物や野菜と一緒にすると花が咲かなくなることがあるので避けましょう

約8週間経過したら、球根を冷蔵から取り出して用土を入れた鉢に植えます。(柔らかくなったり傷んでいる球根は取り除きます)
そのまま戸外に置き自然の低温に合わせながら根をおろさせます。
水は表土が乾いているときにあたえます。

球根を植え付けます。

 

冷蔵庫の貯蔵期間を含め、12週間の冷蔵期間が満たされたら、室内に入れて花を咲かせます。
室内に取り込み、芽が伸び出したら、日中はなるべく光にあてるようにしましょう。
土の表面が乾いたら、下から水が流れるくらいたっぷり水遣りをしましょう。ただし、鉢受けには水をためないように!※日陰に置くと徒長するので気をつけましょう

花が咲き終わっても水やりを続けます。
春の彼岸がすぎた頃、球根を庭に植え替えると、翌春には、また花が咲きます。

 

(チューリップは、球根を植え替えても翌年花が咲かなかったり、咲いても花が小さかったりするため、お勧めできません。思いきって新しい球根に更新しましょう。)

 

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